北掖門
冒頭
北掖門(ほくえきもん)とは、後漢の禁中や宮城に設けられた門の一つで、正門ではなく側面に属する出入口を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、董卓が入朝する際に「宮中の北掖門」へ至り、禁門の掟により随兵を門外に止めて禁廷へ進む場面に現れます。
概要
「掖門」は、宮城の脇に置かれる門をいう語で、儀礼の正面動線ではなく、警備・通行統制のための出入口として機能する位置づけです。北掖門はその北側の掖門を意味し、禁中への出入りが規律で厳しく制限される地点として描かれます。
歴史
宮城の諸門は、天子の居所に通じる境界として警備上の意味を持ち、随従の人数や武装の扱いが制限されることがありました。作中でも、董卓が北掖門で儀仗の兵士をすべて留め置き、少人数で禁廷へ進むのは「禁門の掟」によるものとされています。
関連人物
史実との違い