捕吏
冒頭
概要
捕吏は、太守・県令など上位官の命令や、廷尉など司法官の指揮に従って、召捕・捕縛・家宅捜索などの現場を担当します。作中でも、張飛を「賊」とみて兵とともに包囲し「神妙に縄にかかれ」と迫るなど、逮捕の直接行為を担っています。
意味
「捕」は捕らえること、「吏」は官吏を指し、あわせて「捕縛に従事する吏員」の意になります。作中では「捕吏や兵」と並記され、武力を持つ兵と、逮捕手続を担う吏員が組になって行動する実態が示されています。
使われ方
捕吏は、通行人の取り押さえだけでなく、権力者の命による急襲・連行にも動員されます。呂布が陳大夫父子の召捕を命じた場面では、捕吏や武士が邸内へ踏み込み、そのまま拉致して連行しています。 また曹操の命を受けた廷尉が、武士と捕吏を率いて孔融邸を襲い、抵抗の暇もなく召捕える例も描かれます。
関連人物
吉川三国志での扱いと史実や演義との違いとしては、捕吏は固有の官職名というより逮捕実務者の総称として用いられ、場面に応じて司法官配下・地方官配下のいずれにも配される形で描かれます。