洛陽大乱
冒頭
概要
吉川英治『三国志』では、董卓が遷都を強行し、期限を切って宮門・城楼・官衙・市街に放火して洛陽全域を焼き払う命を出したことが、大乱の中心的な契機として描かれます。 この焼亡は、都の権威と行政基盤を破壊し、朝廷・公卿百官・民衆の離散を招く出来事として位置づけられます。
歴史
洛陽の荒廃は象徴的な損失にとどまらず、後日の権力闘争にも影響します。作中では、天子の印章である伝国の玉璽が「洛陽の大乱のみぎりに紛失した」とされ、その後、孫堅が禁門の古井戸から発見して持ち帰ったという風説が語られます。 こうした宝器の所在が、袁術らの野心と結びつく政治問題になる背景として扱われます。
関連人物
董卓は遷都と放火を命じた実権者として、大乱の直接原因に関与します。 また作中では、呂布が董卓を裏切った経緯と結びつけて「洛陽にあの大乱をかもした」ことが回想され、洛陽の動乱が人物評や断罪の論拠にも用いられます。
史実との違い