伝国の玉璽
冒頭
伝国の玉璽(でんこくのぎょくじ)とは、天子の印章として国土の継承と正統を示す朝廷の宝器です。孫策の周辺では「玉璽といえば、天子の印章」と説明され、これを持つことが帝位僭称の根拠になり得るものとして扱われます。
概要
意味
歴史
吉川三国志での出現と推移
関連人物
史実との違い
「玉璽を――」 。 と、帝のお手にそれを戻そうとして求めたが、いつのまにか紛失していた。 伝国の玉璽が見えなくなったことは漢室として大問題である。だがそれだけに、絶対に秘密にしていたが、いつか洩れたとみえてひそかに聞く者は、 。「ああ。
二人は小首をかしげたが分らなかった。さらに、それはなにかと訊くと、孫策は自分の肌を抱きしめるようにして、 。「伝国の玉璽。」 。 と、強くいった。
「爾来、ごぶさたをいたしていましたが」 。 と、久しぶりに消息を送って、さて、その使者をもって、こういわせた。「かねて、お手許へお預けしておいた伝国の玉璽ですが、あれは大切なる故人孫堅の遺物ですから、この際お返しねがいたいものです。――もちろん、当時拝借した兵馬に価する物は、十倍にもしてお返し申しますが」 。 × × × 。
「誰とはなく、侍女たちまで、そんな噂をささやきます。――天子の位につく資格をもっているんですって」 。「彼の手には、伝国の玉璽がある。それでだろう。――しかし、衆口のささやき伝える力のほうが怖しい。
公孫瓚は、逃げるに道なく、自ら妻子を刺して、自身も自害して果てた。「――そういうわけで、袁紹の領土は拡大され、兵馬は増強されつつあります。のみならず、近ごろ彼の弟、淮南の袁術も一時は自ら帝位を冒していましたが、自製皇帝の位も持ちきれなくなり、兄袁紹へ例の伝国の玉璽を贈って、兄に皇帝の名を取らせ、自分は実利をせしめんものと、合体運動を起しております。こう二つのものがまた、合併されるとなると、いよいよ由々しい大勢力と化し、ほかに歯の立つ国はなくなるのではないかと存ぜられます」 。 満寵は報告...
と、いぶかりながらも、その夜は、城中に盛宴をひらき、軍旅のつかれを慰めたいといった。 宴へ臨む前に、玄徳は車冑と、べつの一閣に会って、 。「丞相がそれがしに五万の兵を授けられたのは、かねて伝国の玉璽を私し、皇帝の位を僭していた袁術が、兄の袁紹と合体して、伝国の玉璽を河北へ持ちゆかんとしているのを、半途にて討たんがためである。――ついては、急速に、またひそかに、袁術の近況と、淮南の情勢とを、御身も力をあわせて探索してもらいたい」と、協力をもとめた。「承知致しました。
受命于天 既寿永昌 。 孔明はひと目見るやたいへん驚いて、 。「これこそ、ほんとうの伝国の玉璽である。洛陽大乱のみぎり、漢家から持ち出されて、久しく行方知れずになっていると聞いておるあの宝章にちがいない。曹丕に伝わったものは、そのため、仮に朝廷で作られた後の物に相違なかろう」 。