江東

江東(こうとう)とは
 
長江の下流域、現在の江蘇省・安徽省・浙江省一帯を指す地名。三国志の時代には孫氏一族が支配した地域として有名であり、呉の根拠地となった。
 
歴史的背景
 
後漢末、反董卓連合に参加した孫堅は、戦後に袁術の下で兵を挙げつつ江東へ勢力を広げた。孫堅の死後、その子孫策が江東を平定し、さらに孫権が継承して呉の基盤を築いた。江東は長江という大河によって守られ、北方曹操や西方の劉備に対して天然の要害として機能した。豊かな水運や肥沃な土地に支えられ、呉は長江流域の経済力を背景に独自の勢力を確立した。
 
関連する人物
 
孫堅:江東に足場を築いた最初の孫氏の武将。
孫策:江東を制圧し、「江東の小覇王」と呼ばれた。
孫権孫策の弟。江東を拠点に呉を建国した。
周瑜魯粛呂蒙:江東を舞台に活躍した名将たち。
 
物語上の意義
 
江東は、後の三国鼎立において呉が成立する土台となる地域である。吉川英治三国志』でも「江東の虎」と称された孫堅や、「江東の小覇王」と呼ばれた孫策が登場し、彼らがこの地を拠点として勢力を広げていく様子が描かれている。物語全体において、江東は「孫家の地盤」としての象徴的意味を持つ。
「江東」登場回数
合計: 43回
0 4 9 13 18 0 桃園の巻 6 群星の巻 18 草莽の巻 2 臣道の巻 7 孔明の巻 4 赤壁の巻 2 望蜀の巻 0 図南の巻 4 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前