鄧茂

鄧茂(とうも)とは
鄧茂は、後漢末期の黄巾の乱において張角の弟である張梁の部下として登場する人物である。『三国志演義』や吉川英治三国志』に登場するが、正史の『三国志』(陳寿著)にはほとんど記録がない。
 
生涯
鄧茂は黄巾賊の武将の一人として描かれ、張梁と共に官軍に抵抗した。史書には活躍の詳細が伝わっておらず、小説上で黄巾軍を彩る脇役として登場していると考えられる。黄巾の乱が鎮圧される過程で、多くの黄巾の将軍たちと同じく討ち取られた可能性が高い。
 
人物
武勇に優れた猛将として位置づけられ、張梁の副将格として登場する。『演義』や吉川三国志の中では、黄巾賊の勢威を示すために配された人物像である。
 
関連する人物
張角(黄巾の乱の首領)、張宝張梁(弟たち)と関わりがあり、とくに張梁の旗下に属して戦ったとされる。劉備関羽張飛らが官軍として初めて戦う敵側の将軍の一人でもある。
 
吉川英治三国志での扱われ方と史実との違い
吉川英治三国志』では、黄巾の乱で劉備たちの前に立ちふさがる黄巾軍の将として名が出るが、史実では存在が確認できない。これは後世の『演義』的脚色によって付け加えられた人物であり、物語上の黄巾軍を強調するための創作要素である。
「鄧茂」の基本情報
総登場回数
2回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
桃園の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (2回登場)
「鄧茂」登場回数
合計: 2回
0 0 1 1 2 2 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
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