丞相府

冒頭
丞相府(じょうしょうふ)とは、丞相が政務を執り、配下の官吏が出仕して行政・軍事の実務を処理する官庁兼居所のことです。
 
概要
丞相は皇帝を補佐する最高位級の官職で、丞相府はその執務の中心となる施設を指します。府には文書作成や人事、軍令の伝達、来客の取次などの機能が集まり、門や宿直の番士など警備体制も備えた権力中枢として描かれます。吉川英治三国志』では、洛陽丞相府で董卓の側近・李儒が早馬の報告を受けて丞相に急報する場面があり、非常時の情報集約点として扱われます。
 
意味
「府」は高官の役所・官邸を意味し、丞相府は丞相の権限が具体的に運用される「場」を表します。同作では「相府」とも呼ばれ、曹操のもとへ諜報が集まるなど、政務・軍務の指令所としての性格が示されます。
 
関連人物
董卓の政権下では、丞相府は董卓の近臣が出入りし、董卓討死後には府内の下部たちが李儒を搦め捕って引き渡そうとするなど、主君の失勢が府の統制に直結する場所として現れます。
曹操の時代には、許都丞相府が政権運営の中心として機能し、袁紹の使者が丞相に書簡を披露するため訪れるなど、対外交渉の窓口にもなります。 また劉備丞相府へ召され、関羽張飛が後を追う場面もあり、丞相府が人質的召喚や監視の舞台にもなり得ることが示されます。
 
史実との違い
吉川三国志では丞相府が董卓曹操らの権力機構を一括して示す呼称として用いられるのに対し、史実の董卓の官職呼称や曹操の官位推移は時期により異なり、府の名称・性格もそれに伴って変化します。
「丞相府」登場回数
合計: 34回
0 2 5 8 11 4 桃園の巻 11 群星の巻 3 草莽の巻 3 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 6 望蜀の巻 0 図南の巻 7 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約3時間前