反間の計

冒頭
反間の計(はんかんのけい)とは、敵や相手陣営の内部に疑心暗鬼や対立を起こさせ、同士討ちや指揮系統の混乱を誘発して戦局を有利にする謀略です。虚報や偽装投降、内通の演出などを通じて、相手に誤った判断を取らせる点に特色があります。
 
概要
反間は、相手側の人物関係や利害、嫉妬・猜疑といった心理を利用し、「敵の中の敵」を作って戦わずして戦力を削ぐ発想に立ちます。個人間の不和に限らず、陣営全体の意思決定を誤らせるための策としても用いられます。
 
意味
「反間」は、敵の間者を逆用すること、または間者を用いて敵の内部関係を反転させることを指し、「計」は具体的な運用手順を含む作戦を意味します。作中では、相手が「真実らしい」と信じるだけの状況工作を整えたうえで実行されます。
 
作中での使われ方
赤壁の戦いでは、黄蓋曹操陣へ偽装投降の密書を送り、降参船の目印まで取り決めて曹操に受け入れ準備をさせる形で反間を進めます。これと並行して周瑜黄蓋軍律で処罰したかのように見せ、内紛を装って欺く手順も組み込まれています。
また別件では、楊彪郭汜李傕を対立させるため、郭汜の妻の嫉妬心を利用して家庭内から疑惑を煽る策を述べています。
さらに、周魴が反間で魏の曹休の進退を縛るという形でも言及され、長期的に信用を築いて誘い込む型が示されます。
 
史実との違い
吉川三国志では反間が複数の局面で明確に「計」として整理されて語られる一方、史実や演義では同趣旨の出来事が個別の事件として描写され、策名や体系化の度合いが異なる場合があります。
「反間の計」登場回数
合計: 3回
0 0 1 1 2 0 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約6時間前