海隅

冒頭
海隅(かいぐう)とは、海に面した国土のはし、あるいは沿海の辺境地帯を指す語で、吉川英治三国志』では地名的に「浙江省の南隅」と注される沿海地方として用いられる語です。
 
概要
「隅」は角・端を意味し、「海隅」は内陸の中心地から見て海辺の遠隔地、または沿岸の果てをいう漢語です。作中では、会稽攻略で敗れた王朗が「海隅(浙江省・南隅)へ逃げ落ち」たとされ、江東の沿海部に退いた状況を示します。
 
歴史
後漢末の江東揚州方面)は、会稽呉郡などの郡県を基盤に勢力が割拠し、孫策が各地の豪族・群雄を制して支配圏を広げました。会稽方面の争いの帰趨として、王朗が「海隅」へ退く叙述は、孫策が内陸の要地を押さえ、敗者が海辺へ追われる戦乱の地理的構図を表します。
 
関連人物
孫策会稽を平定して江東の統治を進め、王朗はその敗北によって「海隅」へ遁走した人物として結びつきます。
 
史実との違い
「海隅」は史料上も辺海の地をいう一般語として現れ得るのに対し、吉川三国志では「浙江省・南隅」と注記して具体的な地理像に寄せている点が異なります。
「海隅」登場回数
合計: 2回
0 0 0 0 1 0 桃園の巻 0 群星の巻 1 草莽の巻 0 臣道の巻 1 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約6時間前