甘粛

甘粛(かんしゅく)とは
甘粛は中国西部の地域名で、現在の甘粛省にあたる。地名は、唐代の「甘州(現在の張掖市)」と「粛州(現在の酒泉市)」を合わせたものに由来する。
後漢末から三国志の時代にかけては「西涼」と呼ばれた地域の大部分を含み、董卓馬騰韓遂らが勢力を張った。
 
歴史
漢代、甘粛はシルクロードの要衝として栄え、西域との交易拠点となった。酒泉・敦煌といった都市は軍事・商業の要地であり、異民族との戦闘も頻繁に行われた。
後漢末期には、西涼軍団を率いた董卓が台頭し、洛陽に進出して朝廷を掌握した。以後、甘粛の地は三国時代を通じて軍事的に重要な位置を占め続けた。
 
地理と経済
甘粛は黄河上流域から河西走廊と呼ばれる細長い地帯に広がり、砂漠や山岳地帯が多い厳しい自然環境を持つ。しかしシルクロード交易により、文化と経済の交流が盛んであった。
また、西方の異民族との接触が多く、辺境防衛の拠点でもあった。
 
関連する人物
董卓(甘粛・西涼出身の将軍で、洛陽を制圧)
馬騰涼州の群雄で、馬超の父)
韓遂(同じく西涼の群雄で、曹操と戦った)
馬超馬騰の子。西涼騎兵を率いた)
「甘粛」登場回数
合計: 10回
0 1 2 3 4 2 桃園の巻 1 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 1 望蜀の巻 1 図南の巻 1 出師の巻 4 五丈原の巻
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