義軍
冒頭
義軍(ぎぐん)とは、国家の正規軍である官軍に対し、世の乱れをただすという大義を掲げて、民間の豪傑や志願者が自発的に組織する軍勢のことです。吉川英治『三国志』では、劉備・関羽・張飛が黄巾の乱に際して兵を募り、討賊に参加する際の自軍を「義軍」と称する場面があるほか、その計画自体を「義軍を興す」と述べて正当性を強調します。
概要
義軍は、官の布告に呼応して集まる義勇の士を核に編成され、討賊など公共目的の戦いに従事します。作中では「遍く天下に義勇の士を募る」という告知が示され、こうして集めた兵が、官軍の作戦に協力しつつも、出自は草莽からの結集である点が明確にされています。
意味
語の「義」は私闘や利得ではなく公的な理由を掲げる意で、義軍の名乗りは、賊軍との峻別と、味方である官軍への自己紹介の機能を持ちます。劉備が自らを「討賊の戦場に参加しておる義軍の将」と述べるのは、正規の官職や編制外であっても、行動原理が朝廷と天下のためであることを示す表現です。また義軍は「義兵」とも近く、作中でも義軍を興す計画が「義兵を挙げる」と言い換えられています。
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