鉄門峡

冒頭
鉄門峡(てつもんきょう)とは、山々が峡道の両側に鉄の門のようにそびえ立ち、通路が一筋に絞られる険しい峡谷の要害です。作中では黄巾賊張宝が山谷の奥に拠って官軍の進撃を阻む地点として示されます。
 
概要
寄手にとって鉄門峡は、峡門へ近づく前から部隊が消耗し、前進が滞るほど不利な地勢として語られます。朱雋軍の部将が「鉄門峡まで行かぬうちに、いつも味方はみなごろしになる」と怯む場面があり、官軍側の作戦上の難所となっています。
 
地勢と気象
玄徳は、張宝の幻術とされる現象の背景を地形と気流に求め、峡谷には雲霧が立ちこめ、峡門から麓へ烈風が吹き下ろし、天候の悪い日には他所より強い風が吹きまくると説明します。黒雲、砂礫、煙雨などの自然現象が重なり、攻め手は「賊と戦う前に天候と戦う」状況に置かれるとされています。
 
関連人物
鉄門峡を根拠地周辺の出撃口として用いるのが黄巾賊張宝で、寄手の官軍側には朱雋があり、義軍として玄徳関羽張飛が加わります。張宝が鉄門峡方面へ出て寄手を悩ませている間に、玄徳らが山中で張宝を討ち取る展開が示されています。
 
攻め方の要点
正面からの強襲を見せかけつつ、峡門から離れた北方の絶壁を攀じ登って不意に衝く策が用いられ、鉄門峡が「通路が限られるため守りやすい場所」であると同時に、迂回・奇襲の発想を促す要地として扱われます。
 
史実との違い
吉川三国志の鉄門峡は黄巾討伐の局地戦を象徴する峡谷要害として機能しますが、史実の戦況を伝える史書上の具体的比定地名としては扱いが一定せず、演義的・物語的に整理された地名表現として理解されます。
「鉄門峡」登場回数
合計: 4回
0 1 2 3 4 4 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約5時間前