袁隗

袁隗(えんかい)とは
後漢末の名族・袁氏の一人で、袁紹袁術の大叔父にあたる人物。後漢末期の混乱期に司空などの高官を歴任した。
 
生涯
袁隗は四世三公(四代にわたり三公を輩出した名門)として知られる汝南袁氏の出身。霊帝の時代に司空に任じられ、朝廷で高位にあった。
霊帝の崩御後、何進と宦官勢力が争う中で政治は混乱。董卓が入京すると、袁隗は外戚勢力と距離をとりつつも流れに呑まれていった。
董卓が朝廷を掌握すると、袁隗はその専横に反発しつつも無力であり、結局は朝廷内の権力闘争の中で影響力を失った。
 
人物
袁隗は名門の長老格で、学識と礼儀を重んじた人物と伝わる。ただし政治的には強いリーダーシップを発揮できず、乱世の流れに抗しきれなかった。
 
関連する人物
袁紹:甥。反董卓連合の盟主となる。
袁術:甥。江南で割拠する。
董卓:入京後に権力を握り、袁隗の存在感をかすませた。
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川版では、袁紹ら若い世代の背景として、名門袁氏の威光を体現する人物として登場する。物語の主軸にはならないが、袁氏一族の長老として位置づけられており、歴史の舞台が若い群雄に移り変わることを印象づける存在である。
「袁隗」の基本情報
総登場回数
6回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
群星の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (3回登場)
「袁隗」登場回数
合計: 6回
0 0 1 2 3 3 桃園の巻 3 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前