劉使君
冒頭
概要
「使君」は後漢末の官人に対する敬称で、とくに刺史・太守など州郡の長官級を丁重に呼ぶ語として広く行われました。そのため「劉使君」は、姓名に官位的な敬称を添えた形で、劉備個人への尊称であると同時に、彼が地方統治者として遇されていることも示します。
意味
語の中心である「使君」は、上位政権の命を受けて地方に赴任する長官を「使い」とみなし、その権威を立てる呼び方です。作中では曹操が「劉使君」と呼んで功労を認め、領民統治者として遇する発言が見られます。
用例と文脈
作中では、敵対者が形式的な敬称として「劉使君」を口にする場合もあり、たとえば蔡瑁が檀渓を越えて逃れた劉備に対して「劉使君」と呼びかける場面があります。 また、呂布が城門を開かせる口実として「戦場の劉使君より火急の事」と称するなど、劉備名義の権威が利用される例も示されます。
史実との違い