成皐 地名 三国志 成皐(せいこう)とは 後漢から三国時代にかけての地名で、現在の河南省滎陽市付近にあたります。洛陽の東に位置し、黄河と汴水の合流点近くにあったため、戦略上の要衝とされました。 歴史 成皐は古来より「関中への入り口」として知られ、春秋戦国時代から楚漢戦争まで幾度も戦いの舞台となりました。劉邦と項羽が天下を争った際にも成皐は大きな役割を果たし、後に三国時代でもその軍事的重要性は変わりませんでした。 三国志における扱い 後漢末、董卓が洛陽を捨てて長安へ都を移す際に通過する地域の一つであり、また曹操や袁紹の勢力争いの中でも要地としてしばしば言及されます。中原を制するには、この成皐を押さえることが必須とされました。 関連する人物 ・劉邦、項羽(楚漢戦争における攻防) ・董卓(遷都の際にこの地を経る) ・曹操(中原平定において押さえるべき要衝とした) 吉川英治『三国志』での扱い 吉川版『三国志』では、成皐は洛陽の東にある重要な関門として描かれています。物語の中では主に都をめぐる戦乱の舞台背景として登場し、中原の地勢を理解する上で欠かせない地名のひとつとなっています。 「成皐」登場回数 合計: 2回 0 0 1 1 2 0 桃園の巻 2 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻 「成皐」が登場する場面 1件 偽忠狼心 夜もまだ明けないうちに、二人はまた、その東郡をも後にすてて、ひた急ぎに、落ちて行った。 それから三日目―― 。 日夜わかたず駆け通してきた二人は、成皐(河南省・滎陽附近)のあたりをさまよっていた。「今日も暮れましたなあ」 。「もうこの辺までくれば大丈夫だ。 群星の巻 本文 三国志 「成皐」を全て検索