揚子江

冒頭
揚子江(ようすこう)とは、中国大陸南方を東西に貫く大河で、北方黄河と並んで大陸を生かす二つの大動脈として位置づけられる河川です。
 
概要
吉川英治三国志』では、大江とも呼ばれる水上交通と軍事行動の基幹であり、江の流れに沿う地域が「江東の地」として呉の勢力圏を形づくる前提となります。 また、山上から「長江千里の水」を望む描写では、沿岸の湖沼と連なる広大な水系として示され、江南江北を分かつ自然の境界でもあります。
 
歴史
揚子江流域は、呉の水軍運用と対岸侵攻の可否を決める戦略空間として扱われます。たとえば、魏が揚子江を挟んで呉水軍と大江上戦を決し、対岸へ敵前上陸して建業へ迫る作戦が語られ、江が防衛線であると同時に攻勢の回廊でもあることが示されます。 また、孫策が兵船を整えて長江に浮かび出て溯江し、牛渚などの要地をめぐって戦う展開から、江上機動が江東経略の中心であることが分かります。
 
関連人物
孫堅孫策の勢力は揚子江沿岸の戦争と結びついて語られ、兵糧や軍船の準備が江の戦局を左右します。  赤壁の会戦は「現今の揚子江流域」にまたがる水陸の複雑な地域として説明され、曹操周瑜黄蓋らの大規模な水上戦の舞台となります。
 
吉川三国志での扱いと史実や演義との違いとしては、作中で「揚子江」を南方の大河全体(長江)を指す呼称として一貫して用い、戦略・地理説明の軸に据える点が特徴です。
「揚子江」登場回数
合計: 27回
0 1 3 5 7 0 桃園の巻 5 群星の巻 7 草莽の巻 0 臣道の巻 3 孔明の巻 2 赤壁の巻 4 望蜀の巻 2 図南の巻 2 出師の巻 2 五丈原の巻
最終更新日: 約2時間前