長沙

長沙(ちょうさ)とは
 
現在の湖南省に位置する都市で、三国志の時代には荊州南部の重要な郡城として登場する。長江の支流・湘江に面し、南方と中原を結ぶ軍事・交通の要地であった。
 
歴史的背景
 
後漢末から三国時代にかけて、長沙郡は荊州の南に広がる戦略拠点としてしばしば争奪の対象となった。黄巾の乱以後、この地でも兵乱が起こり、孫堅が派遣されて平定にあたったことが記録されている:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
 
三国志での扱い
 
劉備荊州を領有した後、関羽は長沙攻めを希望し、わずか五百騎で出陣する:contentReference[oaicite:1]{index=1}。長沙の太守は韓玄であり、彼に仕える老将こそ黄忠であった。関羽は城下で黄忠と壮絶な一騎打ちを繰り広げるが、決着はつかず、やがて韓玄の失政によって黄忠と魏延が降伏、最終的に長沙は劉備軍の手に落ちた:contentReference[oaicite:2]{index=2}:contentReference[oaicite:3]{index=3}:contentReference[oaicite:4]{index=4}。
 
関連する人物
 
関羽:長沙攻めを主導した武将。黄忠・魏延を配下に加える契機となった。
・韓玄:長沙の太守。猜疑心の強さから部下を罰し、逆に滅亡を招いた。
黄忠:長沙の老将。関羽との戦いの後、蜀の名将として仕えることになる。
・魏延:韓玄に疎まれていたが、長沙陥落の際に韓玄を討ち、劉備軍に帰順した。
 
物語上の意義
 
長沙の戦いは、後の蜀漢の五虎大将の一人である黄忠が登場する場面であり、また魏延の蜀入りのきっかけにもなった。劉備軍にとって南方制圧の重要な一歩であり、物語全体でも節目となる事件として描かれている。
「長沙」登場回数
合計: 36回
0 4 9 14 19 2 桃園の巻 7 群星の巻 2 草莽の巻 0 臣道の巻 1 孔明の巻 2 赤壁の巻 19 望蜀の巻 3 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約1ヶ月前