冒頭 曹皇后(そうこうごう)とは、後漢最後の皇帝・献帝の后で、曹氏(曹操の一族)出身の皇后です。吉川英治『三国志』では、献帝の周囲から朝臣が去り、漢朝が形骸化していく宮中で、兄の曹丕からの呼び出しを受けて曹家へ戻る動きが描かれ...
冒頭 許芝(きょし)とは、魏に仕えた官人で、作中では太史丞として曹操の近辺に出入りし、卜者の推挙や朝廷工作に関与する人物です。 生涯 曹操が左慈の事件以来、原因の定まらない不調を訴えると、許芝は病室へ召され、占いの名...
冒頭 太史丞(たいしじょう)とは、国家の天文・暦(こよみ)や天象の観測・記録に関わる太史府の官職で、太史官を補佐する地位です。 概要 太史(天文官)は、日月星辰の運行や異常天象を観測し、それを暦法や国家儀礼、政務判断...
冒頭 李伏(りふく)とは、後漢末の朝廷で、魏王(のち魏帝)への禅譲を正当化する議論に加わった官人として描かれる人物です。 生涯 作中では、献帝を前にした政変期に名が見え、華歆(かきん)らと同じ側に立って、漢王朝の終幕...
冒頭 御史大夫(ぎょしのたいふ)とは、後漢から魏晋にかけての中央官制で、官僚の監察・糾弾と、君主への奏上を担う高位の官職です。吉川英治『三国志』では、魏王曹丕の政権下で王朗が御史大夫に昇進し 、また華歆が御史大夫に任ぜられる例...
冒頭 陳矯(ちんきょう)とは、魏に仕えた文官で、軍中では長史として主将を補佐し、朝廷では尚書令・兵部尚書として政務と人事・軍政に関与した人物です。魏の政権運営や継承をめぐる局面で、その名が現れます。 生涯 吉川英治の...
冒頭 尚書令(しょうしょれい)とは、後漢末から三国期にかけて中枢官庁である尚書台・尚書省を統轄し、詔勅や行政文書の処理、官僚機構の運用を総覧した高位の官職です。 概要 尚書は本来、天子の文書実務を担う官ですが、制度の...
冒頭 辛毘(しんび)とは、河北の袁氏政権から曹操陣営へ転じ、のち魏の朝廷で諫官・侍中として君主をいさめた文官です。袁譚の使者として曹操に面会し、冀北攻略の急務を説いて進軍の方向転換を促す役を担います 。 生涯 袁譚...
冒頭 劉廙(りゅうい)とは、魏の朝廷で侍中を務め、曹丕への禅譲を推し進める動きに連署した文官です。 生涯 作中では、魏の譜代の官僚たちが瑞祥を口実に「受禅の大革」を唱え、漢帝から帝位を魏へ移すことを公然と議する段で名...
冒頭 鄴郡(ぎょうぐん)とは、後漢末から三国時代にかけて河北の要地である鄴を中心に置かれた行政区画の一つです。曹操が北方経営の拠点として滞在し、軍事と政務の中枢が置かれる地域として扱われます。 概要 郡は「郡県制」に...
冒頭 石邑県(せきゆうけん)とは、魏の時代に「県」として数えられる地方行政単位の一つで、都邑から離れた農村部として語られる土地です。 概要 作中では、曹丕の治世下、石邑県の田舎に鳳凰が舞い降りたという報告があり、県民...
冒頭 征北将軍(せいほくしょうぐん)とは、北方の鎮定・討伐を名目として与えられる将軍号の一つで、後漢末から三国期にかけて朝廷が武人や有力者を軍事権威づけするために用いた官職名です。 概要 「征」は討つ・遠征する意、「...
冒頭 緑林(りょくりん)とは、山野に拠って官の支配を離れ、略奪や襲撃を生業とする集団、またその世界を指す言葉で、吉川英治『三国志』では「緑林の徒」として山賊・強盗の同義で用いられます。 概要 作中では、山中に潜む武装...
冒頭 白波帥(はくはすい)とは後漢末の動乱期に、白波賊と呼ばれた山賊・流賊集団の首領層、またはその勢力を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、陝西北部の僻地へ逃れた献帝の周囲が、李傕・郭汜の追撃を退けるため白波帥の一党に詔書を...
冒頭 安邑県(あんゆうけん)とは、函谷関の西方にある県で、動乱期には天子の一時的な滞在地や、魏の朝廷が要人の動静を探るための行幸地として用いられる地です。 概要 作中では「安邑」の地名で町としても現れ、軍勢の進退や朝...
冒頭 楊郡(ようぐん)とは、漢代中国の地方行政区画である郡の一つとして作中に現れる地名です。楊奉が献帝に対し、部下の徐晃の出自を「河東楊郡の生れ」と奏上する形で言及されます 。 概要 作中では「河東」と併記され、楊郡は河東地...
冒頭 王邑(おうゆう)とは、後漢末に河東郡の太守として名が見える地方官で、献帝一行が飢えと寒さに苦しむ局面で食糧と衣服を届けた人物です。 生涯 作中では河東の太守として登場し、長安周辺の混乱の中で帝と皇后が漂泊し、護...
冒頭 伏徳(ふくとく)とは、吉川英治『三国志』で、献帝の一行に随従し、非常時に皇后の身辺を支える近侍として描かれる人物です。黄河を小舟で渡って逃れる途上、皇后が衰弱して身動きできない場面で、伏徳が皇后を背負って移動する役を担い...
冒頭 韓融(かんゆう)とは、後漢末の朝廷に属した官人で、献帝の動座と李傕・郭汜の乱が続く局面で、宮廷側の実務を担う太僕として描かれる人物です。 生涯 献帝の一行が乱軍の中で離散した際、太尉の楊彪とともに献帝を探し当て...
冒頭 公明(こうめい)とは、魏の武将・徐晃(じょこう)の字(あざな)です。吉川英治『三国志』では「徐晃、字を公明と称ぶ勇士」として紹介され、楊奉の配下として帝を護衛する局面で名が明示されます 。 生涯 河東楊郡の出身...
冒頭 終南山(しゅうなんざん)とは、長安の南方に連なる山地で、関中の都城圏に近い山岳として、隠遁や潜伏、兵の集結にも用いられる場所です。吉川英治『三国志』では、長安から姿を消した楊奉がここに身をひそめ、献帝の行幸の動静を知ると...
冒頭 華陰県(かいんけん)とは、後漢末の関中から洛陽方面へ向かう街道筋にある県で、帝の行幸路や軍勢の往来に現れる地名です。帝が長安を出て弘農へ還幸する途中、「御車が華陰県をすぐる頃」に追兵の喊声が迫り、郭汜の兵馬が追撃してくる...
冒頭 覇陵橋(はりょうきょう)とは、吉川英治『三国志』に登場する、河南省の許州付近にある橋で、許都を中心とする交通路の要所として描かれる地名です。 概要 作中では、河川に架かる長橋として示され、軍勢や車駕が往来し、検...
冒頭 宋果(そうか)とは、後漢末の長安周辺で李傕の軍中に属した将校として描かれ、同僚の楊奉とともに、天子を擁して救出する計画に関与する人物です。 生涯 作中では、李傕が巫女の祈祷を信任して褒賞を与える一方、将士に恩賞...
冒頭 皇甫酈(こうほれき)とは、長安周辺で専横した李傕に対し、乱の停止と朝廷への帰順を言葉で迫った人物です。李傕と同郷の出で、陣中に単身赴いて諫言したことが語られます。 生涯 李傕が巫女の託宣を信じて郭汜と争い、民衆...