閔貢

閔貢(びんこう)とは
閔貢は後漢末期に登場する人物で、河南中部掾史として仕えた名士。吉川英治三国志』では、董卓十常侍による混乱の中で、幼帝(劉協)や陳留王を助けた忠臣として描かれている。
 
生涯(物語上の役割)
霊帝没後、十常侍の専横によって宮中が混乱し、少帝・陳留王らが洛陽を逃れる。その途上で、閔貢は部隊を率いて帝の行方を探し求め、裏切り者の段珪を斬り捨てた。
やがて崔毅の家に匿われていた新帝と陳留王を発見し、二人を馬に乗せて洛陽に送り届ける役割を果たした。その後、袁紹王允らが合流して帝を迎え、朝廷が再建される布となる。
 
人物
閔貢は正義感が強く、十常侍の腐敗に立ち向かう士人として描かれる。董卓のような武力ではなく、忠誠と勇気をもって帝を守った点が評価される。
史書には大きな記録は残らないが、物語では「義士」としての側面が強調されている。
 
関連する人物
霊帝(崩御後、宮中が混乱)
劉協献帝。閔貢が保護して洛陽へ戻した)
陳留王(劉弁の異母弟。共に保護された)
崔毅(司徒崔烈の弟。閔貢と協力して帝を匿った)
段珪十常侍の一人。閔貢に討たれた)
 
吉川英治三国志での扱われ方
吉川英治三国志』では、閔貢は歴史上では目立たない人物ながら、幼帝を救い出す義勇の士として丁寧に描かれる。これは「腐敗の世にもなお忠義を貫く士がいた」ことを示し、物語に深みを与えている。
「閔貢」の基本情報
総登場回数
10回
活動期間
1巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
桃園の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (10回登場)
「閔貢」登場回数
合計: 10回
0 2 5 7 10 10 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 0 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
Last updated 約9時間 ago