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流行る童歌

一  驢は、北へ向いて歩いた。  鞍上の馬元義は、ときどき南を振り向いて、 「奴らはまだ追いついてこないがどうしたのだろう」と、つぶやいた。  彼の半月槍をかついで、驢の後からついてゆく手下の甘洪は、 「どこかで道を...

本文 桃園の巻 三国志
3 days ago
自壊闘争

一  玄徳が、その一族と共に、劉表を頼って、荊州へ赴いたのは、建安六年の秋九月であった。  劉表は郭外三十里まで出迎え、互いに疎遠の情をのべてから、 「この後は、長く唇歯の好誼をふかめ、共々、漢室の宗親たる範を天下に垂れん」...

孔明の巻 本文 三国志
3 days ago
霹靂車

一  呉を興した英主孫策を失って、呉は一たん喪色の底に沈んだが、そのため却って、若い孫権を中心に輔佐の人材があつまり、国防内政ともに、いちじるしく強化された。  国策の大方針として、まず河北の袁紹とは絶縁することになった。 ...

孔明の巻 本文 三国志
3 days ago
野に真人あり

一  亡国の最後をかざる忠臣ほど、あわれにも悲壮なものはない。  審配の忠烈な死は、いたく曹操の心を打った。 「せめて、故主の城址に、その屍でも葬ってやろう」  冀州の城北に、墳を建て、彼は手厚く祠られた。  建安九...

孔明の巻 本文 三国志
3 days ago
張角

張角(ちょうかく)とは、中国後漢末期に「黄巾の乱」の指導者として知られる人物です。 生涯 張角は後漢末期、幽州鉅鹿郡(現在の中国河北省一帯)出身とされ、兄弟に張宝・張梁がいます。彼は民間で道教的な宗教指導者として信仰を集め、「太...

人物
3 days ago
転戦

一  それより前に、関羽は、玄徳の書をたずさえて、幽州涿郡(河北省・涿県)の大守劉焉のもとへ使いしていた。  太守劉焉は、何事かと、関羽を城館に入れて、庁堂で接見した。  関羽は、礼をほどこして後、 「太守には今、士を四...

本文 桃園の巻 三国志
3 days ago
十面埋伏

一  袁紹はわずか八百騎ほどの味方に守られて、辛くも黎陽まで逃げのびてきたが、味方の聯絡はズタズタに断ち切られてしまい、これから西すべきか東すべきか、その方途にさえ迷ってしまった。  黎山の麓に寝た夜の明け方ごろである。  ...

孔明の巻 本文 三国志
3 days ago
三花一瓶

一  母と子は、仕事の庭に、きょうも他念なく、蓆機に向って、蓆を織っていた。  がたん……  ことん  がたん  水車の回るような単調な音がくり返されていた。  だが、その音にも、きょうはなんとなく活気があり、歓...

本文 桃園の巻 三国志
3 days ago
乱兆

一  時は、中平六年の夏だった。  洛陽宮のうちに、霊帝は重い病にかかられた。  帝は病の篤きを知られたか、 「何進をよべ」  と、病褥から仰せ出された。  大将軍何進は、すぐ参内した。何進はもと牛や豚を屠殺して...

本文 桃園の巻 三国志
3 days ago
北客

一  ようやく許都に帰りついた曹操は帰還の軍隊を解くにあたって、傍らの諸将にいった。 「先頃、安象で大敵に待たれた時、見つけない一名の将が手勢百人たらずを率い、予の苦戦を援けていたが、さだめし我に仕官を望む者であろう。いずれの隊...

本文 草莽の巻 三国志
3 days ago
幽州

幽州(ゆうしゅう)とは、三国志の時代、中国の北方に位置した州の一つです。 幽州は、現在の北京市、天津市、河北省北部、遼寧省西部などの大まかな範囲にあたる地域を指します。漢王朝の行政区分で定められた九州のうちの一つで、長城に接し、しば...

三国志 地名
3 days ago