満寵

冒頭
満寵(まんちょう)とは、魏に仕えた官人・武将で、諜報、外交、城郭防衛などの任にあたり、曹操政権から曹叡期にかけて要地で用いられた人物です。山陽の人で、字を伯寧といいます。
 
生涯
曹操徐晃を味方に招こうとした際、満寵は説得役として選ばれ、夜に敵陣へ入って徐晃へ帰順を勧めています。 この一件ののち徐晃を救出して曹操軍へ退き、許昌入城後には「許都の令」に抜擢され、政務にも携わります。
また河北情勢の探索と報告、呉との関係修復を狙う使節など、情報収集と折衝の役割も担い、孫権の前で魏の意向を述べています。
関羽樊城方面へ迫った局面では、曹仁の参謀として守勢を主張し、防衛を優先する方針を示します。 さらに後年、曹叡合肥へ出陣した際には満寵も従軍し、巣湖での呉軍撃退など対呉戦の前線に立っています。
 
人物像
軍略面では、会戦よりも城を保って戦局を支える考え方が強く、「城を堅固に、守るが第一です。出て戦っては、勝ち目はありません」と述べ、軽挙を戒めています。 同時に、敵地へ単身で入り旧交を用いて説得するなど、実務的な胆力と折衝力も描かれます。
 
関係人物
曹操には許都の令への登用や外交使節の任命などで重用されます。  徐晃とは旧交を背景に説得役を担い、帰順工作に関与します。 孫権とは魏の使者として対座し、呉との修交方針を伝えます。 また曹仁の参謀として関羽への備えを論じ、曹叡の親征では合肥方面の将として行動します。
 
有名なエピソード
徐晃勧誘では、曹操の意を受けて夜陰に紛れ敵陣へ入り、楊奉配下にある徐晃へ去就の決断を促しています。 対呉では、合肥方面で呉の兵船の密集を目視して情勢を報告し、巣湖の戦いへつながる局面を担います。
 
有名なセリフ
「城を堅固に、守るが第一です。出て戦っては、勝ち目はありません」
 
史実との違い
吉川三国志では、許都の行政官への抜擢、諜報報告、呉への使節、前線参謀としての発言がまとまって示され、史実・演義以上に「情報と守勢を担う実務家」としての輪郭が強く置かれています。
「満寵」の基本情報
総登場回数
39回
活動期間
5巻にわたって登場
初回登場
草莽の巻
最終登場
五丈原の巻
最も活躍した巻
図南の巻 (13回登場)
「満寵」登場回数
合計: 39回
0 3 6 9 13 0 桃園の巻 0 群星の巻 7 草莽の巻 12 臣道の巻 1 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 13 図南の巻 0 出師の巻 6 五丈原の巻
最終更新日: 約2時間前