長沙城
冒頭
長沙城(ちょうさじょう)とは、荊州南部の要地である長沙郡の中心都市として、小説内で太守の政庁と軍事拠点の役割を担う城郭都市です。孫堅が拠る時期には、揚子江支流の流域で水利に恵まれ、文化と兵備が活発な城として位置づけられます。
概要
城下では水運を背景に兵糧・武器・馬匹などの集積が可能で、孫堅のもとで軍船が並び大規模な出兵準備が進む様子が示されます。
歴史
関連人物
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三。 ここは揚子江支流の流域で、城下の市街は、海のような太湖に臨んでいた。孫堅のいる長沙城(湖南省)はその水利に恵まれて、文化も兵備も活発だった。 程普は、その日旅先から帰ってきた。 ふと見ると、大江の岸にはおよそ四、五百艘の軍船が並んでおびただしい食糧や武器や馬匹などをつみこんでいるのでびっくりした。
「ああ、大事去る。」と、独り長嘆していた。 一方、呉の兵船は、弔旗をかかげて、国へ帰り、孫策は、父の柩を涙ながら長沙城に奉じて、やがて曲阿の原に、荘厳な葬儀を執り行った。 年十七の初陣に、この体験をなめた孫策は、父の業を継ぎ、賢才を招き集めて、ひたすら国力を養い、心中深く他日を期しているもののようであった。