冒頭 武徳皇帝(ぶとくこうてい)とは、魏の建国後に曹操へ贈られた皇帝としての追号の一つで、曹丕が献帝から禅譲を受けて魏帝となった後、故曹操を「太祖武徳皇帝」と諡した称号を指します。 概要 中国の皇帝・王侯には、死後に...
冒頭 太祖(たいそ)とは、王朝を創始した君主に贈られる廟号の一つで、後世の祭祀や史書の記述で「祖」として位置づける称号です。吉川英治『三国志』では、魏の創業者として曹操を指す呼称として現れます。たとえば王朗が孔明との論戦で「わが太...
冒頭 大魏(たいぎ)とは、曹丕が後漢の献帝から禅譲を受けて皇帝に即いたのち、「以後国名を大魏と号す」と宣して立てた国家の呼称です。 概要 大魏は、曹操が魏王として築いた政権基盤を継承し、曹丕が皇帝号を得たことで国家と...
冒頭 八盤の大礼(はちばんのたいれい)とは、皇帝の位を譲り受ける禅譲の式典に先立って行われる、格式を示すための儀式です。吉川英治『三国志』では、献帝が帝位を魏王に譲る冊文を読み上げた後、曹丕がこの儀式を済ませてから受禅台にのぼ...
冒頭 繁陽(はんよう)とは、魏が禅譲の大典を行うための高台受禅台を築いた地名です。 概要 作中では、魏王曹丕が漢の献帝から帝位を譲り受ける儀式に先だち、受禅台の造営地として繁陽が選ばれます。受禅台は三重の高台として完...
冒頭 高廟使(こうびょうし)とは、宮廷で祖先の廟をつかさどる「高廟」に属する官職、またはその名を帯びて勅命を奉じる使者を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、献帝が魏王曹丕へ勅使を立てる場面で「高廟使|張音」を勅使として派遣し...
冒頭 女英(にょえい)とは、伝説上の帝王・堯(ぎょう)の娘で、姉の娥皇(がこう)とともに舜(しゅん)に嫁いだとされる女性です。吉川英治『三国志』では、華歆(かきん)が献帝に対し、帝位を「禅(ゆず)る」際の先例として娥皇・女英の...
冒頭 娥皇(がこう)とは、中国上古の伝説にいう堯(ぎょう)の二人の娘の一人で、姉妹の女英(にょえい)とともに舜(しゅん)に嫁いだとされる人物です。 生涯 伝説では、堯が舜へ帝位を禅譲しようとした際、舜が固辞したため、...
冒頭 司馬懿(しばい)とは、魏に仕え、諸葛亮(孔明)と対峙して魏軍を統率した軍政家・策略家で、字(あざな)を仲達(ちゅうたつ)、河内温の人として語られる人物です。 生涯 曹操の時代から魏に奉職し、曹操・曹丕・曹叡の三...
冒頭 符宝郎(ふほうろう)とは、帝室の玉璽や宝器を守護し、必要に応じてそれらを出納・管理するための役名です。 概要 吉川英治『三国志』では、後漢王朝の宮廷で「玉璽や宝器」を守る職として説明され、皇帝権威の核心に直接か...
冒頭 曹休(そうきゅう)とは、魏の曹氏一門に属する武将で、吉川英治『三国志』では曹操の甥で字を文烈とされ、のち大司馬に任じられた人物です。 生涯 若い頃、曹操の前で弓を試す場に「曹操の甥」である若武者として現れ、字を...
冒頭 曹皇后(そうこうごう)とは、後漢最後の皇帝・献帝の后で、曹氏(曹操の一族)出身の皇后です。吉川英治『三国志』では、献帝の周囲から朝臣が去り、漢朝が形骸化していく宮中で、兄の曹丕からの呼び出しを受けて曹家へ戻る動きが描かれ...
冒頭 許芝(きょし)とは、魏に仕えた官人で、作中では太史丞として曹操の近辺に出入りし、卜者の推挙や朝廷工作に関与する人物です。 生涯 曹操が左慈の事件以来、原因の定まらない不調を訴えると、許芝は病室へ召され、占いの名...
冒頭 太史丞(たいしじょう)とは、国家の天文・暦(こよみ)や天象の観測・記録に関わる太史府の官職で、太史官を補佐する地位です。 概要 太史(天文官)は、日月星辰の運行や異常天象を観測し、それを暦法や国家儀礼、政務判断...
冒頭 李伏(りふく)とは、後漢末の朝廷で、魏王(のち魏帝)への禅譲を正当化する議論に加わった官人として描かれる人物です。 生涯 作中では、献帝を前にした政変期に名が見え、華歆(かきん)らと同じ側に立って、漢王朝の終幕...
冒頭 御史大夫(ぎょしのたいふ)とは、後漢から魏晋にかけての中央官制で、官僚の監察・糾弾と、君主への奏上を担う高位の官職です。吉川英治『三国志』では、魏王曹丕の政権下で王朗が御史大夫に昇進し 、また華歆が御史大夫に任ぜられる例...
冒頭 陳矯(ちんきょう)とは、魏に仕えた文官で、軍中では長史として主将を補佐し、朝廷では尚書令・兵部尚書として政務と人事・軍政に関与した人物です。魏の政権運営や継承をめぐる局面で、その名が現れます。 生涯 吉川英治の...
冒頭 尚書令(しょうしょれい)とは、後漢末から三国期にかけて中枢官庁である尚書台・尚書省を統轄し、詔勅や行政文書の処理、官僚機構の運用を総覧した高位の官職です。 概要 尚書は本来、天子の文書実務を担う官ですが、制度の...
冒頭 劉廙(りゅうい)とは、魏の朝廷で侍中を務め、曹丕への禅譲を推し進める動きに連署した文官です。 生涯 作中では、魏の譜代の官僚たちが瑞祥を口実に「受禅の大革」を唱え、漢帝から帝位を魏へ移すことを公然と議する段で名...
冒頭 征北将軍(せいほくしょうぐん)とは、北方の鎮定・討伐を名目として与えられる将軍号の一つで、後漢末から三国期にかけて朝廷が武人や有力者を軍事権威づけするために用いた官職名です。 概要 「征」は討つ・遠征する意、「...
冒頭 緑林(りょくりん)とは、山野に拠って官の支配を離れ、略奪や襲撃を生業とする集団、またその世界を指す言葉で、吉川英治『三国志』では「緑林の徒」として山賊・強盗の同義で用いられます。 概要 作中では、山中に潜む武装...
冒頭 白波帥(はくはすい)とは後漢末の動乱期に、白波賊と呼ばれた山賊・流賊集団の首領層、またはその勢力を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、陝西北部の僻地へ逃れた献帝の周囲が、李傕・郭汜の追撃を退けるため白波帥の一党に詔書を...
冒頭 安邑県(あんゆうけん)とは、函谷関の西方にある県で、動乱期には天子の一時的な滞在地や、魏の朝廷が要人の動静を探るための行幸地として用いられる地です。 概要 作中では「安邑」の地名で町としても現れ、軍勢の進退や朝...
冒頭 楊郡(ようぐん)とは、漢代中国の地方行政区画である郡の一つとして作中に現れる地名です。楊奉が献帝に対し、部下の徐晃の出自を「河東楊郡の生れ」と奏上する形で言及されます 。 概要 作中では「河東」と併記され、楊郡は河東地...
冒頭 王邑(おうゆう)とは、後漢末に河東郡の太守として名が見える地方官で、献帝一行が飢えと寒さに苦しむ局面で食糧と衣服を届けた人物です。 生涯 作中では河東の太守として登場し、長安周辺の混乱の中で帝と皇后が漂泊し、護...