太平道
冒頭
太平道(たいへいどう)とは、後漢末に張角が太平要術にもとづく術と教えを掲げて人々を集めた宗教的結社で、黄巾党の母体となった教団です。張角が山中で南華老仙から三巻の書太平要術を授けられ、天下の塗炭を救い道を興すよう諭されたことが起点として語られます
概要
太平道は、疫病流行などの不安の中で、張角が道衣を着て潔斎しつつ病人救済に出たことから急速に門弟を増やし、各地に勢力を伸ばしたとされます 。信徒は治病や救済の約束に加え、新しい時代の到来を予告する標語を共有し、黄巾の蜂起へと結びつきます
意味
名称の太平は、混乱した世を改めて安寧を得る理念を指し、張角は服従する民衆に対して「太平を楽しめ」として行動の指針を与えたと記されます 。一方で、教団の拡大は掠奪や処罰を伴って進み、地域秩序を崩す要因ともなりました
組織と活動
太平道の活動は、秘薬の配布、呪法、符水などの術を中心に据え、癒えない者には張角自身が呪を唱えて病魔を追うと称するなど、治病と懺悔を結びつけて信徒を集めたとされます 。組織面では弟子を三十六の「方」に分け階級を設け、大方・小方などの位階や部将・方兵を置き、張角は大賢良師、弟の張梁・張宝は天公将軍・地公将軍として権威化されました
関連人物
史実との違い