江表十二虎臣
冒頭
江表十二虎臣(こうひょうじゅうにこしん)とは、長江以南の呉の武将のうち、勇猛と軍功で知られる十二名を一括して呼ぶ呼称です。吉川英治『三国志』では、周瑜配下や孫権軍の主力として、韓当・黄蓋・蒋欽・周泰・凌統・潘璋・呂蒙・陸遜らが作戦部署に組み込まれ、対魏・対蜀の局面で要となる将として登場します 。
概要
「江表」は長江の南側、江東・江南方面を指し、「虎臣」は猛将・勇将の意です。一般に十二虎臣は、程普・黄蓋・韓当・蒋欽・周泰・呂蒙・凌統・甘寧・陸遜・潘璋・丁奉・徐盛を数えます。作中でも、周瑜が対曹操戦に際して韓当・黄蓋を先鋒に置き、蒋欽・周泰、凌統・潘璋、呂蒙・陸遜らを段階的に配置するなど、呉軍の中核として運用されます 。
関連人物
甘寧と凌統は前線の先陣を競う関係として描かれ、呉の陣営内における武名と功名心の象徴的な組み合わせとなります 。また周瑜の軍編制では、甘寧を先手、徐盛・丁奉を中軍、凌統・呂蒙を後陣とする配置が示され、各将の役割分担が明確化されています 。孫権が荊州攻略を呂蒙に命じる段では、韓当・蒋欽・潘璋・周泰・徐盛・丁奉らが参軍の将として選抜され、虎臣級の将が実働部隊を構成します 。
史実との違い