劉恢

冒頭
劉恢(りゅうかい)とは、代州五台山麓に居を構える地方豪族で、劉備玄徳関羽張飛が一時身を寄せた家の主です。張飛の縁によって三人を邸内の南苑の客館に迎え、長期の逗留を許し、表向きは客将として遇しつつ、実際には潜伏の安全を図る後援者となります。
 
生涯
黄巾の乱後、流浪していた玄徳らは劉恢の邸に入り、年を越して滞在します。劉恢は村長役も兼ねる土豪として当地の秩序を保ち、悪吏や匪賊の害が少ない環境を作っている人物として語られます。
やがて洛陽巡察使定州太守の巡遊で潜伏が露見する危険が生じると、劉恢は事態を告げて退避を勧め、必要なら信頼できる紹介先も示す意向を述べます。
玄徳が再起の機をうかがう段では、劉恢は幽州劉虞が親友であるとして紹介状を与え、玄徳の身の振り方を具体に支援します。
 
人物像
自ら「田舎で豊かにあるのは酒ぐらい」と述べ、過度に飾らない応接をしつつ、客分の身上を詮索しない寡言の大人として描かれます。
また、玄徳らに「国家のために尽せ」と自重自愛を説き、乱世の趨勢を見て再起を促すなど、地方にあっても政情に通じた見識を示します。
 
関係人物
劉備玄徳関羽張飛を邸内に匿い、同行していた兵や下僕も一時預かるなど、具体的な庇護者となります。
幽州劉虞とは親友関係にあり、玄徳劉虞の軍に編入される端緒を作ります。
邸内にいる芙蓉娘は劉恢の娘ではなく、張飛の旧主家の没落後に匿われた人物とされ、劉恢はその保護にも関与します。
 
有名なエピソード
玄徳ら三名の長期滞在を許し、情勢の変化に応じて安全な離脱を促したこと、さらに劉虞への紹介状によって玄徳の再起の足場を与えたことが、劉恢の役割として中心に置かれます。
 
有名なセリフ
「気がねなく一年でも二年でも遊んでいてください」「豊かにあるのは酒ぐらい」と述べ、逗留を受け入れる姿勢を示します。
別離の宴では、洛陽王府に自壊の兆しがあるとして「国家のために尽せ」と玄徳らを励まします。
 
史実との違い
吉川三国志の劉恢は、玄徳一行の潜伏と再起を具体に支える地方土豪として配置される一方、同名人物が史実で同程度に玄徳の動向へ関与したことは一般に大きくは語られず、小説的な役割付与が目立ちます。
「劉恢」の基本情報
総登場回数
20回
活動期間
2巻にわたって登場
初回登場
桃園の巻
最終登場
臣道の巻
最も活躍した巻
桃園の巻 (19回登場)
「劉恢」登場回数
合計: 20回
0 4 9 14 19 19 桃園の巻 0 群星の巻 0 草莽の巻 1 臣道の巻 0 孔明の巻 0 赤壁の巻 0 望蜀の巻 0 図南の巻 0 出師の巻 0 五丈原の巻
最終更新日: 約7時間前