冒頭 薛綜(せっそう)とは、沛郡(はいぐん)出身の士人として呉に属し、諸葛孔明の来呉時に行われた論戦の場で発言者の一人として現れる人物です。 生涯 吉川英治『三国志』では、呉の群臣が孔明と応酬する席に列し、孔明に対し...
冒頭 漢室(かんしつ)とは、前漢・後漢を通じて四百年余つづいた漢王朝の皇帝家と、その正統性を指す呼称です。 概要 吉川英治『三国志』では、漢室は単なる王朝名ではなく、天子を中心とする朝廷の権威、宗廟や系譜に支えられた...
冒頭 涿郡(たくぐん)とは、後漢の行政区画である郡の一つで、幽州に属した地域です。吉川英治『三国志』では「幽州涿郡(河北省・涿県)」として示され、物語初期の義兵結成と官軍参加の舞台になります。 概要 涿郡は郡治となる府城を中...
冒頭 校尉(こうい)とは、後漢を中心とする中国の官制における軍事系の官職名で、一定の兵権や警備・監察などの任務を帯びる中堅指揮官級の職です。 概要 吉川英治『三国志』では、武将や幕僚が任じられる軍職として現れ、勇将が...
冒頭 黄巾(こうきん)とは、後漢末に張角を中心に組織された反乱勢力およびその党兵の通称で、結髪を黄色い巾で包む風が全軍に広まり、党員の徽章となったことに由来します。 概要 黄巾勢力は各地へ急速に波及し、青州・幽州・徐...
冒頭 県城(けんじょう)とは、県の政庁が置かれた中心都市であり、防衛のため城壁を備えた城郭都市を指す語です。吉川英治『三国志』では「この地方県城を預かっておられた領主」など、地域支配の拠点として用いられます。 概要 ...
冒頭 県軍(けんぐん)とは、後漢末の地方行政区画である県が、治安維持や賊徒の捜索・討伐のために動員した武装勢力、または県の官吏が統率する部隊を指す呼び名です。黄巾賊などの反乱勢力に対し、県の側が自衛・警備として編成する兵力とし...
冒頭 黄巾賊の乱(こうきんぞくのらん)とは、後漢末に張角を首魁とする黄巾党が各地で蜂起し、朝廷軍と大規模に衝突した内乱です。党兵が結髪のうしろに黄色の布を用いたことから黄巾賊と呼ばれます。 概要 黄巾党は張角を大賢良...
冒頭 太平道(たいへいどう)とは、後漢末に張角が太平要術にもとづく術と教えを掲げて人々を集めた宗教的結社で、黄巾党の母体となった教団です。張角が山中で南華老仙から三巻の書太平要術を授けられ、天下の塗炭を救い道を興すよう諭された...
冒頭 山東省(さんとうしょう)とは、中国華北の沿海部に位置する地域名で、吉川英治『三国志』では主に「山東」「山東の地」として、黄河以東の要地をまとめて指す呼び方として現れるものです。作中では、曹操が兵を進める局面で「山東の境」...
冒頭 洛陽船(らくようぶね)とは、後漢の都洛陽から黄河を下り、沿岸の村落や小都市に寄港して交易を行う商船です。 概要 洛陽には霊帝の居城が置かれ、珍しい物産や文化的な産物が集積し各地へ流通するとされ、洛陽船はその流通を担う存...
冒頭 黄巾軍(こうきんぐん)とは、後漢末に張角三兄弟を中心として各地の民衆を糾合し、黄色い頭巾や黄旗を標識として蜂起した反乱勢力です。張角が結髪を黄色い巾で包んだ風が党内に広まり、いつしか徽章となった由来が語られます 概要 ...
冒頭 黄巾党(こうきんとう)とは、後漢末に張角を中心に組織され、黄色い頭巾や黄旗を標章として各地で蜂起した武装集団です。張角が結髪を黄色い巾で包んだ風が全軍に広まり、党員の徽章となったことが起源として語られます 。 概要 作...
冒頭 温徳殿(うんとくでん)とは、後漢の都・洛陽の宮城内にあった殿舎の一つで、皇帝が出御して政務や儀礼を行う場として語られる建物です。 概要 作中では、幼帝が温徳殿に出御した際、殿内で青蛇が梁から落ち、さらに暴風雨へ...
冒頭 鉅鹿郡(きょろくぐん)とは、後漢代の中国に置かれた行政区画の一つで、作中では河北省に比定される地名として示されます 。 概要 「郡」は県をいくつも束ねる広域の地方単位で、中央から派遣される官によって統治されまし...
冒頭 光武帝(こうぶてい)とは、後漢を創始し、乱世を収拾して天下統一を成し遂げた皇帝です。吉川英治『三国志』では、後漢王朝が成立してから約二百年を経て宮中の腐敗と崩壊の兆しが見える、という時代背景を示すためにその名が引かれます...
冒頭 孔子廟(こうしびょう)とは、儒教の祖とされる孔子を祀る廟で、学問と礼の規範を象徴する祭祀施設です。後漢以後、儒学が政治秩序の基礎とされるにつれ、孔子は「先師」として官学や地方社会でも敬われ、廟は教化と礼制の拠点となりまし...
冒頭 黄巾の乱(こうきんのらん)とは、後漢末に張角三兄弟を首魁として起こった大規模な反乱で、宗教的結社を基盤に各州へ急速に拡大し、朝廷の権威と地方秩序を動揺させた内乱です。張角は「大賢良師」と称され、党徒は結髪に黄色い巾を巻く...
冒頭 漢民族(かんみんぞく)とは、中国史上で多数派を占め、漢王朝以来の政治秩序や文字文化を担ってきた人々を指す呼称です。吉川英治『三国志』では、戦乱による人口移動や「漢」を奉戴する政治理念と結びついて用いられます。 概要 ...
冒頭 中郎将(ちゅうろうしょう)とは、後漢を中心に置かれた武官の官職名で、都(宮廷)に属する郎官系統を率い、宿衛や軍務を担う将位の一つです。吉川英治『三国志』では、官軍の将として広宗の戦地に派遣された盧植が「中郎将」として描か...
偃月刀(えんげつとう)とは 偃月刀は、中国武術や歴史物語に登場する長柄武器の一種である。刀身が大きな弧を描いており、形が半月(偃月=寝かせた月)に似ていることからその名がある。柄は長く、薙ぎ払うように使うのが特徴。 歴史的背...
張楊(ちょうよう)とは 後漢末の群雄の一人。吉川英治『三国志』では、反董卓連合に加わった諸侯の一人として名が挙がり、その後は呂布と縁を結ぶが、やがて配下に殺される人物として描かれる 。 生涯 反董卓連合の時期、諸侯の一角と...
郭汜(かくし)とは、後漢末の群雄の一人で、董卓死後に李傕と結び長安の朝廷を壟断し、献帝を脅しながら権勢をふるった武将です。長安支配ののち李傕と不和に陥り、天子をめぐって争奪・和睦・離反を繰り返す混乱の中心人物として描かれます。 生涯...
広宗(こうそう)とは、後漢末の冀州・鉅鹿郡に属した城邑・県の名であり、黄巾の乱における決定的会戦の舞台として、三国志世界の入口を開く地です。 歴史 黄巾の乱の最終局面で、広宗は張角の弟・張梁、そして天公将軍張角に代わる実戦指揮官...
盔(かぶと)とは 三国志の時代に用いられた頭部防具、すなわち兜の総称。中国古典では「兜」「頭盔」「鉄盔」などの表記が見られ、軍装の要として歩兵・騎兵・将軍に至るまで用いられた。材質は時代や身分で差があり、革製に金属板を重ねたもの、鍛...