冒頭 中平(ちゅうへい)とは、後漢の霊帝(在位168-189)が用いた年号の一つで、黄巾の乱以後の動揺期を数える年代表示です。作中でも「時は、中平六年の夏だった」として、霊帝の病と宮廷中枢の動きが叙述され、政局の転換点を示す年...
冒頭 芙蓉娘(ふようじょう)とは、吉川英治『三国志』に登場する女性で、姓は鴻、名は芙蓉という、地方の県城を預かっていた領主の娘です。黄巾賊の乱で城と家が滅び、老僧に古塔へ匿われていたところを劉備に託され、白馬で落ちのびます。 ...
冒頭 劉恢(りゅうかい)とは、代州の五台山麓に居を構える地方豪族で、劉備玄徳・関羽・張飛が一時身を寄せた家の主です。張飛の縁によって三人を邸内の南苑の客館に迎え、長期の逗留を許し、表向きは客将として遇しつつ、実際には潜伏の安全...
冒頭 督郵(とくゆう)とは後漢の郡県支配において、地方の県や属吏を巡察し、違法や不正、実績の虚偽などを糺すために上級機関から派遣される監察系の官吏です。吉川英治『三国志』では「天子の使い」「地方巡察の勅を奉じてきた」存在として...
冒頭 県尉(けんい)とは、漢代の地方行政単位である県に置かれた武官的官職で、治安維持や犯罪取締りなどを担う役目です。吉川英治『三国志』では「片田舎の一警察署長」と比喩される程度の小官として説明されます。 概要 県尉は...
冒頭 別部司馬(べつぶしば)とは、漢代の軍制で、正規の主力とは別に編成された部隊や臨時の軍の指揮・監督に当たる武官職の一つです。 概要 「別部」は本隊から分かれた一隊を指し、「司馬」は軍務をつかさどる官名で、将軍の麾下で部隊...
冒頭 河南尹(かなんいん)とは、後漢王朝の首都洛陽周辺を管轄した河南郡の行政長官で、都城の治安・司法・租税など広い政務を担う官職です。将軍号などの武官職と併せて任じられることもあり、中央に近い要地の長官として重い権限を持ちまし...
冒頭 討伐大将軍(とうばつだいしょうぐん)とは、朝廷が大規模な賊徒・反乱勢力の鎮圧を目的に、討伐軍の指揮権を与えるため任じた「討伐のための大将軍」格の軍事職名です。吉川英治『三国志』では、黄巾賊の大方張角らを討つ官軍の側に用い...
冒頭 中山府(ちゅうざんふ)とは、河北地方に置かれた地方行政区画として作中に現れる地名です。劉備が安喜県尉に任ぜられた任地が「中山府(河北省・定県)の安喜県」と示されます。 概要 中山府は、複数の県を管轄する上位の地域単位と...
冒頭 張均(ちょうきん)とは、後漢末の朝廷で郎中として仕え、宦官勢力の十常侍を排して政治の粛正を求めた官人です。 生涯 作中では、かつて監軍の勅使として征野の巡察に赴いた経歴を持ち、劉備とも旧知の間柄として描かれます...
冒頭 趙弘(ちょうこう)とは、黄巾の乱後も各地に残った黄巾残党の賊将の一人で、宛城に拠って官軍と戦った人物です。 生涯 朱雋の軍が宛城へ迫った際、趙弘は孫仲・韓忠と並ぶ「三賊将」として城内に立て籠もり、包囲下でも城門...
冒頭 孫仲(そんちゅう)とは、黄巾の乱の残党として南陽方面で蜂起を続けた賊軍の将で、韓忠・趙弘と並んで官軍に追討された人物です。 生涯 朱雋の官軍が陽城を落として与党の掃討を進めると、孫仲は韓忠・趙弘とともに宛城に立...
冒頭 厳政(げんせい)とは、黄巾の乱のさなか官軍に包囲された城内にいた黄巾賊の一人で、情勢を見て官軍側に内通し、賊将の首を手土産に降った人物です。 生涯 吉川英治『三国志』では、朱雋ら官軍が攻城戦を続ける局面で名が現...
冒頭 済南相(さいなんしょう)とは、後漢の地方行政区画である「済南」に置かれた長官職で、地方の政治・軍事・司法や租税などを統轄する官です。吉川英治『三国志』では、黄巾の乱鎮圧の戦功により曹操が「済南(山東省・黄河南岸)の相」に...
冒頭 武騎校尉(ぶきこうい)とは、漢代の官職名で、「校尉」と呼ばれる武官の一種です。軍中で一定規模の兵を預かり、作戦行動や警衛などを担う職として用いられます。 概要 吉川英治『三国志』では、黄巾討伐戦後の論功行賞に触...
冒頭 河南省(かなんしょう)とは、中国の黄河中下流域に位置する地域で、三国志の時代には洛陽・許昌(許都)をはじめとする要地を含み、後漢末から魏の政権運営と軍事行動の中心となった土地です。 概要 作中で河南省域として示...
冒頭 征賊第一勲(せいぞくだいいっくん)とは、賊徒を征討した功績のうち、とくに第一等の勲功として朝廷が顕彰する旨を示す言い方です。 概要 吉川英治『三国志』では、黄巾賊の首魁である張角が陣中で病没したのち、官軍が総攻...
冒頭 破邪攘魔(はじゃじょうま)とは、邪悪なものを打ち破り、魔性のはたらきをしりぞけることを指す語です。宗教的・呪術的な文脈では、祈祷や法具などによって災厄や妖術の効力を断つ趣旨で用いられます。 概要 「破邪」は邪を...
冒頭 八卦(はっけ)とは、易経に由来する八つの基本図形で、天地・雷・風・水・火・山・沢など自然や事象の型を象徴化し、占筮や方位観、軍略思想にも結びついた体系です。 概要 吉川三国志では、八卦は軍の標識や陣法の原理とし...
冒頭 鉄門峡(てつもんきょう)とは、山々が峡道の両側に鉄の門のようにそびえ立ち、通路が一筋に絞られる険しい峡谷の要害です。作中では黄巾賊の張宝が山谷の奥に拠って官軍の進撃を阻む地点として示されます。 概要 寄手にとっ...
冒頭 方術(ほうじゅつ)とは、古代中国で、祈祷・呪術・道術・仙術・医術などの術法や、その担い手の技芸を広く指す語です。 概要 吉川英治『三国志』では、方術は一方で張角が得た太平要術のような宗教的・呪術的な術法と結びつ...
冒頭 大方師(だいほうし)とは、黄巾党において用いられた方師の位階称号の一つで、部将級の指揮者を指す呼び名です。大方・中方・小方は同系列の称で、術者・祈祷師としての方師であることと、その序列を同時に示します 。 概要 ...
冒頭 大方程遠志(だいほう・ていえんし)とは、黄巾党の部将級を示す称号「大方」を帯びた賊将の程遠志です。黄巾党では「大方・中方・小方」などが方師(術者・祈祷師)系の位階を表す呼称で、実際には部将をさして用いられました。 生涯...
冒頭 勅使(ちょくし)とは、天子や皇帝の勅命を奉じて派遣される公式の使者です。地方や諸勢力へ詔書や命令を伝達し、叙任叙爵の宣告、招集、あるいは巡察などを行います。 概要 勅使は個人の私使ではなく、朝廷の権威そのものを...
冒頭 左豊(さほう)とは、後漢末の朝廷から派遣された勅使で、戦地の軍務を監察する軍監として諸将の戦況を検分した人物です。吉川三国志では「黄門左豊」とも記され、宦官勢力と結びつく朝廷側の使者として登場します。 生涯 黄...