関外
冒頭
関外(かんがい)とは、関(重要な関所)を基準にして「その外側」を指す地理的呼称です。吉川英治『三国志』では、人物が中原各地へ移動する際の方向感覚や勢力圏の区別を示す語として用いられます。たとえば劉備(玄徳)が袁紹のもとを発して「関外へ走り去」る場面があり、関所を越えて別の政治・軍事圏へ出ることを含意します。
概要
「関」は交通の要衝に置かれた関門で、通行・軍事の両面で境界線となりました。したがって「関外」は、関所の内側にあたる中枢地域(関内・関中など)と対比され、行政・軍事上の区分、あるいは遠近感を表す言い回しとして機能します。
歴史
後漢末から三国期にかけて、長安方面の関中と、洛陽・許都などを含む中原・山東方面は、函谷関や潼関などの関門によって隔てられやすい地勢でした。このため「関の内外」という発想が、兵站、進軍路、政権の支配圏を語る際の基礎語彙となりました。
関連人物
史実との違い